15年前

今はCD-ROMからデータをダウンロードして書誌としてシステムに取り込むなど当たり前の話ですが、その始まりにはdoraさんの楽をしたいが為の思い付きが1枚噛んでいたなど、言われても今でもピンと来ません。
実はその3年後、音楽データの値段が高すぎるのに業を煮やし、CD-ROMからダウンロードして取り込む事を実行したのですが、何故かこちらは余り普及しませんでした。その理由はデータを取り込んだ場合の図書館で使うタグとの一致部分が少なかったとか、いろいろあるとは思いますが、おそらく、音楽情報そのものがたくさん売れるものではないという事が一番大きな理由だったと考えています。

売り上げとシステムの進歩というものはどうも比例しているらしく、売り上げの伸び方は人のやる気にも影響を与えるという話を以前聞きましたが、この音楽データの事を思い起こしてみると「そうか!」と納得したのでした。

でも鉄さん、今になってもCD-ROMからの音楽データの取り込みを諦めた訳ではありません。寧ろ、今なら何となくできそうな気がしています。それは、時が経過して、技術が進歩したという理由もありますが、それ以上に、CDなど音楽映像資料の図書館での収集のあり方を変えることで、安く取り込む方法が確立するのではないか…と考え、少々乱暴な理論ですが、これから方向性をまとめ、関係者にぶつけていきたいと考えています。

今日は、プレゼンの合間にそんな情報の収集をしようと思っています。
う~ん、でも当事者に逃げて回られそうかも。

ポイントサイトのポイントタウン

広告

一歩前へ

何か仕事をやる時に、1)ひと声掛けて、2)一歩前へ進む、という事が出来ていないような気がする。
野球で、高く上がったフライを取ろうと3人の選手が追いかけて、3人共容易に取れる位置にいる筈なのにその真ん中に落ちてしまうという事がある。
何故そうなるのかよく考えてみたい。
3人の意識には、自分が取らなくても一番取り易い位置にいる誰かが取るだろう、という考えがあっただろう。同時に、もしかしたら自分が取りに行ったら、他の誰かとぶつかってしまう、と、思ったかもしれない。

そんな事と同じような話が、普段の私たちの仕事の中にも存在する。殊に公務員の仕事となると、一歩前に踏み出さず誰かが来るのを待つ事が多いように見受けられる。待たずに自分からアクションを起こす事を「余計な仕事を増やす」と考える人もいる。しかし、本当にそれでいいのだろうか。そんな些細な事が、「安上がりな人材活用」への道を開いているような気がするが…。

なーらんだ(三浦太郎作・絵)

なーらんだ
三浦 太郎作・絵

小さい子どもが遊んでいるのを見ていると一見散らかしているようなのだけど、実はそうではない、キレイに並べているのだ。大人から見ると、ぐちゃぐちゃに見えるものでも、子どもの脳内では、何か意味がある並び方をしている。並び方を見ながら暫くその意味を考えるのだが、大人の頭ではどうにも理解できない。
でも、著者のあとがきにもあるが、この世の中を見渡してみると、どんなものでも並んでいるのがよくわかる。純粋な眼は、そんな並んでいる風景を覚え自分で並べるという学習をしているのではないか。そして、いつも自分の近くで並んでいてほしいものを求めているのではないか。

その求めているものとは…何でしょうね。

ヘルプデスク

鉄さんの図書館に来ている人の行動を見ていると、OPACで検索をして目的の資料が見つからないと諦めているという事が結構あるようだ。
ところで鉄さんの図書館の状況は、館内のOPACから所蔵資料以外でも新刊の情報であれば検索できるようになっている。未所蔵の本の情報が検索できるようになっているのは、所蔵していなくても情報を表示することにより、入手への手掛かりを作ることが目的だ。ただ、これまで出版されたすべての情報が表示できる訳ではない。以前からその部分を改善できないかと考えていた。
例えば、リアルタイムで入力された検索キーをモニタリングできるようにし、キーに基づいてCD-ROMから書誌をダウンロードする。若しくは、OPAC側にヘルプボタンを用意して、そのボタンを押すと…。何かが起こる、そんなシステムを考えている。
実は鉄さん、以前から、OPACの画面をモニターしながら、入力されているキーワードを見て目録DBに書誌を追加している、これは思うに禁じ手に近いかもしれないが、そんな作業を自動化できないか、と言う事で、ヘルプボタンを押すと、係員と直接会話できたり、アクセスするDBを変えたりというような機能を目論んでいる。

さて、新しいシステムのデモンストレーションを見ながら、そんな新しい機能の事を考え、ディーラーなどにぶつける準備をしているのだが、その最終目的は、パッケージの機能を充実させることによるサービスの充実ではない。それは、使うのは何処のシステムでも構わないが、一番自分たちのサービス理念を実現できるシステムを導入する。システム導入を安かろう悪かろうにしないためには、システムの中に「他に替え難いモノ」を導入しなければいけない。
オンライン書店と提携した、検索の詳細画面上に「注文する」ボタンを表示できないか、という要望もその1つ。果たして、そんな図書館側の希望に沿ったシステムは登場するのだろうか。

CD研磨サービス

図書館にできそうなサービス…その2

「その1」はフィルムコートサービス(フィルム販売)でした。その続きは「CD研磨サービス」です。
貸出しているCDを研磨して長く使うために「CD研磨機」がある図書館も多くなってきたかと思います。1回貸出したら傷だらけになって使えなくなった、なんて話もあるぐらいですから。
でも、折角機械があるのなら、CDの研磨を実費でやるサービスを考えてもいいのではないでしょうか。

最近、図書館の事務室を見ると、配布資料や広報の製本をしている向こうで、傷付いたCDを磨き、さらに一方ではギャラリーで使う展示品のキャプチャーや看板の切り文字を作っている、そして調子の悪い機器の蓋を開け半田付けしていたり…到底一般的な図書館とは思えない光景の中で、ふと、こういう技術を売り物にして、図書館の基本的な機能の無料原則を維持するという考えもありかなぁ…なんて思ったもので。

習慣が大事

図書館が無かった町に図書館が開館した頃、ある人から聞いた言葉が妙に印象に残っている。

「私らは、図書館が出来ていいもんが出来たと思うけれど、この歳になって行き成り本を読みなと言われても今から習慣なんかにならないよ。だから、こういう習慣は子どものうちに付けてもらうように今の子どもらにはどんどん図書館を使ってもらいな。」

そう、読書の習慣は、やはり小さいうちの経験が必要だろう。そんな言葉を思い出しハッとした。今、図書館では「ビジネス支援」などを推進している所もあるが、現実としてどの程度そのような図書館の利用法が浸透しているのか、些か疑問に思う。それは、読書習慣の無い人に「もっと図書館に行って本を読もう」と呼び掛けるかの如く、そのサービスを提唱する遥か以前にやっておかなければならない事があるのではないかという事だ。

都市部の図書館では、子どもへのサービス以外の「大人へのサービス」として、「ビジネス支援」、「子育て支援」などの概念が顕在化して来たように思うが、その前提にあるのは、幼少期からの図書館サービスの享受では無いのだろうか?つまり、そのような継続したサービスを受けているという前提の無い地域で、行き成り「大人へのサービス」を掲げても、それは一時的な打ち上げ花火に終わってしまう可能性が大だろう。

そんな事を、今、鉄さんのいる地域に当て嵌めてみよう。すると、わかる事は、大人へのサービスの対象となる人々はもまだ成長途上であるという現実だ。まずは、大人へのサービスよりも、図書館を使って何かを調べたり、趣味や勉強のスキルアップのための利用を習慣とし、定着させるためのプログラム開発から始める。それでいいのではないか。そうやって、一歩一歩着実に成長することが私たちの図書館にとって一番大切なのだと思う。